ご挨拶

 

​桜の花びらの優しい色がそこここにあふれる優しい季節、春。

神戸元町に「GALLERIA d VENTAGLIO」は誕生いたしました。

始まりは貸しギャラリーとして、そして2015年からは工芸ギャラリーとして

新たな気持ちで舵を切り始めました。

ガラス・陶芸・漆・木工・金属などの工芸作品に特化した展示を行っております。

また併設のワークスペイスでは、講師の先生による各種レッスンを行っております。

 

 

​　　　名前の由来

 

ヴェンタリオはイタリア語で「扇」を意味します。

神戸生まれの私にとって、扇はなじみの深い形です。

開港当初の神戸港、兵庫港は扇の形ゆえに多大なる発展を遂げたと小学校で教わりました。

港とし​ての役割を果たす為の形状と本来の地形とが合致した素晴らしい地の利。

「末広がり」という縁起のいい形も神戸の人々に愛される要因だったに違いありません。

神戸市のマーク（市章）はこの二つの扇の形の港を組み合わせてデザインしたという説と、

「神戸」の昔の発音「カウベ」の「カ」を図案化したという二説がありますが、

「扇」の説に一票を投じたいと思います。

小学校の写生大会は必ず神戸港の中突堤。

小さな頃から港は生活の一部でした。

振り返るとあおあおとした山やま。

市章山がそびえています。

震災も神戸と一緒に乗り越えました。

末広がりの扇に、そして神戸の歴史に、いろんな思いを込めて名付けました。

いつか文化を語れるサロンになるべく。